ショーコ
外食続きの日々を送っていた1人暮らしOL。
メルマガのレシピ制作を担当しながら、料理の楽しさに目覚めました。
「忙しくても疲れていても楽しく作れるお料理」を伝えることができるよう、日々頑張っています。
1台あると重宝する圧力鍋。でも、巷にはたくさんの圧力鍋が出回っており、メーカーや機種によっても特長が違うので、初めて圧力鍋を買う人には何を基準に選んでいいか悩ましいですよね。そこで今回は、筆者の実体験に基づき、初心者でも失敗しない圧力鍋の選び方のポイントをご紹介します。(2015年08月10日作成)
こんにちは、アサヒ軽金属スタッフのショーコです。
独身一人暮らし歴が長引いている私にもやっと、生涯の伴侶にしたいと思える相手ができました。
そう、その相手こそ圧力鍋です!
過去の記事でも何回かご紹介しましたが、料理上手じゃない上にどんくさい私を、毎日の家事に悪戦苦闘していた日々から救ってくれたのが圧力鍋。
今ではなくてはならない存在になっています。
でも、巷にはたくさんの圧力鍋が出回っており、メーカーや機種によって個性も違います。
その中から、自分にぴったりの鍋を見つけるのもなかなか難しいもの。
そこでこちらでは、「一生モノに出合いたい!」と願う方に向けて、失敗しない圧力鍋の選び方のポイントを元圧力鍋ビギナーの経験に基づいてお伝えしていきます。
圧力鍋の圧力の調整方法は、大きく分けて “オモリ式” と “スプリング式” の2種類があります。
多くのメーカーから圧力鍋が出ていますが、まずはこの違いを知っておいて、選択肢を絞り込むと選ぶのがグッとラクになりますよ。
2種類の違いを一言で述べるなら、圧力のかかったときの “音” です。
圧力がかかったときシュシュッと音が鳴るのが “オモリ式” 、ほとんど音が出ないのが “スプリング式” 。
オモリ式圧力鍋は蒸気口を金属製のオモリで塞ぐという単純な構造。
圧力がかかり蒸気が出始めると、蒸気の力でオモリが揺らされて音が鳴る、という仕組みです。
一方スプリング式圧力鍋は、蒸気口にバネ(スプリング)を入れて、そのバネの力で圧力を調整するという、やや複雑な仕組みになっています。
そのため蒸気がほとんど出ず、音がなく静か。
においもれもほとんどないんです。
でも、「音が鳴るのは怖いし、スプリング式圧力鍋にしよう!」と思った方、ちょっと待ってくださいね!
実は初心者のうちは、オモリ式圧力鍋がオススメなんです!
「音が鳴る」というのは一見欠点に思えるかもしれませんね。
でも、裏を返せば「圧力がかかった時に分かりやすい」ということ。
圧力鍋のレシピは、「圧力がかかってから●分煮込んで火を消す」など、加圧開始後に火加減を調整したり時間を計ることが多いんです。
そのため、圧力がかかったことがすぐに分かるオモリ式圧力鍋は、実は圧力鍋ビギナー向き。
私がまだ圧力鍋初心者のころ、友人宅でスプリング式の圧力鍋を使わせてもらう機会があったのですが、どのくらいで圧力がかかるのかわからず、調理中はずっと表示ピンとにらめっこ・・・。
火力を弱めるタイミングが分からず、火加減の調整に苦労した覚えがあります。
一方、圧力がかかったことを音で知らせてくれるオモリ式圧力鍋は、
初めて使うときもとっても分かりやすかったですよ。
古いタイプの圧力鍋は音がうるさいものもあったようですが、最近の圧力鍋は、小さい子どもが泣き出したり、近所迷惑になるレベルの不快音は出ないのでご安心を。
ちなみに、これが我が家のオモリ式圧力鍋。
圧力がかかった時の様子がこちらです。
いかがです? 思っているよりも、やさしい響きじゃないでしょうか。
また、構造がシンプルなオモリ式圧力鍋は、部品を簡単に外すことができるのでお手入れしやすいのも魅力ですね。
次に知っておきたいのは、圧力のかかる力、つまり圧力値。
同じオモリ式圧力鍋でも、圧力値はメーカーや機種によって異なるので要チェックです!
目安としては、パスカル(Pa)表記のもので80kPa~150kPa、気圧表記のもので1.78気圧~2.48気圧のものが高圧と言えます。
圧力値が高ければ高いほど沸騰した時の鍋内の温度が高温になり、加圧する時間が短くてすみますが、家庭用圧力鍋の圧力値には安全性を配慮して上限が設けられています。
上限値は国ごとに異なりますが、日本では経済産業省が管轄する財団法人 製品安全協会が「最高の使用圧力が150kPa以下」という安全性の基準を定めており、世界各国の中でも高い圧力値が設定されています。
つまり、まずは国産圧力鍋に絞り込んで、その中でも最も圧力値の高いものを選ぶと間違いない、ということになりますね。
また、圧力鍋は高圧・低圧を切り替えられるものもあります。
私の圧力鍋も、圧力値を切り替えられるタイプ。
かたまり肉の調理や魚を骨ごと食べたい場合は高圧で、火の通りが早い野菜を使う場合は低圧で、
といった使い分けをして毎日使い倒しています♪
圧力値だけでなく、材質によっても調理時間や料理のでき上がりが異なります。
圧力鍋の材質は、主に “アルミ” “ステンレス” 、そしてその両方の特長を持った、アルミとステンレスの“多層構造”の3種類。
ざっくりと説明してしまうと、
時短目的 ⇒⇒なら、アルミ!
おいしい煮込み料理を作りたい! ⇒⇒なら、ステンレス!
どっちも捨てがたい! 両方! ⇒⇒なら、多層構造!
と、いったところでしょうか。
それぞれの長所と短所を上げると、次の通りです。
ちなみに私のオススメは、圧力鍋のいいところが存分に実感できる全面多層構造!
多層構造のマイ圧力鍋、お値段はちょっとお高めでしたが、すぐに加圧できて余熱調理もバッチリ♪
ガス代やエアコン代の節約にもなるので、毎日使えば元はとれるかなー? と思っています。
圧力鍋も普通の鍋と同じく、サイズ展開があります。
サイズはL(リットル)で示され、「家族の人数+1L」のサイズがベストと言われています。
目安としては、一人暮らしなら2.5L程度、2~4人家族なら3~5.5L程度です。
ただ、圧力鍋で1回に調理できる容量は、豆なら鍋の1/3以下、その他の食材も鍋の2/3までになります。
週末にたくさん作って、作りおきしたい! と言う方は、さらに大きめのサイズを買っておいた方が便利ですね。
私は週末によく作りおきをするので、ちょっと大きめの3.0Lの圧力鍋を愛用しています。
熱源や安全性はもちろん、長く使っていくうえでは保証期間や部品の交換が可能かは大切です。
以下のポイントはガッチリ押さておきましょう!
最後の付属の料理集が充実しているか否か、一見優先順位が低く思われそうですが、その大切さを私は身を持って感じています。
というのも、料理が苦手な圧力鍋初心者だった私は、最初は付属の料理集に忠実な料理しかできませんでした。
でも、これが功を奏して、料理をしていくうちに圧力鍋の正しい使い方が分かってきました。
圧力鍋で作れる料理のバリエーションや向き・不向きも自然と理解できるようになり、思いの外早く、圧力鍋初心者から卒業できた気がします。
いかがですか?
あなたの一生モノの圧力鍋に出合えそうでしょうか。
「料理は労働だ」と思っていた私ですら、この素敵な出合いを通じて、料理をする楽しさや、改めて料理を食べる喜びを感じられるようになりました。
忙しさにかまけて、近所で買ってきたお惣菜を燃料を入れるようにかきこんでいた日々はもう昔。
ゆったりごはんを食べているというだけなのに、生活そのものが充実しているような気がしています。
皆さんも、ぜひ自分にぴったりの圧力鍋を見つけてくださいね。
※圧力鍋のメーカー・機種によって仕様が異なるため、使い方および注意事項にも違いがあります。
必ず購入した圧力鍋の取扱説明書をよく読み、ご使用ください。
ショーコ
外食続きの日々を送っていた1人暮らしOL。
メルマガのレシピ制作を担当しながら、料理の楽しさに目覚めました。
「忙しくても疲れていても楽しく作れるお料理」を伝えることができるよう、日々頑張っています。